趣味

最後までみんなが楽しめるものを……村田智穂女流二段が企画する将棋イベント


2013.12.30

村田智穂女流二段。撮影:大西二士男

「たくさん将棋を指して楽しんでもらいたい」。兵庫県神戸市の神戸駅前にあるイベントスペース、「神戸ハーバーランド」のスペースシアターで開催されている将棋まつり。棋力別にA・B・Cのクラスに分かれて将棋を指すが、優勝者を決めるというようなものではなく、対局カードに記録した勝数・負数で最後に抽選を行い、豪華景品をもらえるというユニークなイベントだ。

 

このイベントに企画段階から関わっている村田智穂(むらた・ちほ)女流二段に、発想の源を語っていただいた。

 

*  *  *

 

女流棋士になってから、イベントのお手伝いや大会の審判などをさせていただく機会はあったのですが、企画段階から関わらせていただいたのはこの「神戸ハーバーランドこども将棋まつり」が最初なので、とても思い入れがあります。神戸ハーバーランドの社長さんが指し初め式にいらっしゃったときが出会いで、「ここで将棋のイベントなどもできますよ」と言っていただいて、何年かして話が具体的になってきたという感じです。

 

大会の審判などをさせていただいて、たとえば500人くらい集まるような大きな大会で、朝の時点ではたくさん人がいるのに、優勝者が決まる頃には成績上位の10人くらいしか残っていなかったりすることがあるんですね。休みの日に遠くから来ている人もいるのに、ちょっと寂しいなと思うようになって、自分が企画するときには、最後までみんなが楽しめるようなものをやりたいなと。

 

「将棋をたくさん指すけど大会ではない」というこのイベントの内容を考えるうえではJTさんの子ども大会が刺激になりました。対局数に応じて駒の形の消しゴムをもらえるので、早く負けてしまった子も残って将棋を指していたりする。それがすごくいいなと感じたのが発想の源だったと思います。

 

今回は「将棋格言かるた大会」でしたが、指導対局や席上対局でない「かくし味」的な企画をプログラムの中に必ずひとつは入れる、ということは意識しています。棋士の歌やお芝居を取り入れたこともあります。そういう要素があると打ち合わせも文化祭の会議みたいで盛り上がりますし、ファンのみなさんにも棋士の人間的な魅力を知っていただけることにつながるのかなと思っています。ベテランの先生に「こんどのイベントで歌ってください!」といったお願いをするときは緊張しますが(笑)、みなさん快く引き受けてくださっているので感謝の気持ちでいっぱいです。

 

イベントの企画や運営は、特に事前の準備はたいへんなところもありますが、自分の考えたものがいろんな方のご協力を得ながら形になっていくのがとても楽しいですね。これからもいろいろと工夫したイベントを開催していきたいと思いますので、機会があればぜひ足を運んでいただけたらと思います。

 

■『NHK将棋講座』2013年12月号より

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