趣味

佐藤天彦七段、ある日のお買い物


2013.11.23

将棋以外に、クラシック音楽やファッションにも造詣の深い佐藤天彦(さとう・あまひこ)七段。最近お気に入りのショップで買い求めたアイテムとは?

 

*  *  *

 

今回は最近、買い物したときの話をしたいと思います。

 

最初は春夏物のセールに行ったのですが、そこで久しぶりに購買意欲が目覚め、秋冬物も見に行くことに。大好きなアンドゥムルメステールというブランドです。既に新作はほぼ出そろっており、そのすばらしい品々に魅了されました。メンズのコレクションは年2回ですが、当たり外れや嗜好(しこう)の問題で、どれくらい興味が湧くかも違ってきます。そんな中で、今回はとても自分の好みでした。

 

購入したのは4点です。まず今期を象徴する黒とグレー基調の柄もののシャツ。特殊なプリントだそうで、柄の部分は生地から立体的に浮き上がって見えます。僕は手が込んでいそうな生地(今回のような柄物や刺繍など)が大好きなので、これもご多分に漏れず気に入りました。

 

次に、裾に燕尾(えんび)のように横から後ろだけカットソー素材の軽い生地が付けられたベスト。上半身から下に行くにつれて縦に長く緩やかなラインを形成し、優美な雰囲気を醸し出すこのブランドらしい一着です。

 

3点目は、首から肩にかけて細かなギャザーが寄せられた黒のロングシャツ。身頃がポリエステル、他の部分(襟や肩から腕にかけて)がシャツ生地というふうに切り替わっており、これによって身頃に揺れるような軽い動きが出ます。フリルやギャザーといったディテールも大好物。色違いの白も入荷するようなので、こちらも取り置きをお願いしました。

 

最後に、首まである前立てにボタンが配列された黒のブルゾン。後ろ身頃のほうが着丈が短くなっており、例えば先ほどのシャツの上に羽織ったりすると、ここからロングシャツの軽やかな生地が顔をのぞかせます。シンプルなデザインですが、ウールとアクリルの混紡という温かみのある素材感で、使い勝手と繊細さを両立しています。

 

あと、買わなかったのですが、黒の膝下丈レースアップブーツが気になります。細かいピッチで編み上げており、細身なシルエットで、同じく細身のパンツと合わせるとばっちりです。モダンなスタイルにもかっこよく決まるはずですし、クラシカルなアイテムに合わせて(先ほどのギャザーシャツなど)貴族風の雰囲気を出すこともできるでしょう。それなのになぜ買わなかったのかというと、自分に合うサイズがなかったから。既に売れてしまっており、日本全体でも入荷数が少なく、欲しいサイズは日本にないようです。こんなときは海外通販サイトを調べるのが手筋なのですが、そこでも見つかりませんでした。正直相当欲しいのですが、ここは我慢して、じっとチャンスを待つしかなさそうです。

 

ここで買ったアイテムをモデルさんのような雰囲気で着ることは望めませんが、それでも自分なりに考えて楽しく着ることはできます。そしてこんなときは、コレクション雑誌を見て、ただ憧れていたころのことを思い出します。今はその憧れに少しでも近づけているような気がして、とても幸せな気分です。

 

■『NHK将棋講座』2013年11月号より

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