趣味

『純と愛』のキーアイテムとなった絵本 誕生秘話


2013.11.21

『ねむりひめ』 NHK出版 2012年出版 撮影:福田稔

NHK連続テレビ小説『純と愛』で重要な役割を果たした絵本『ねむりひめ』を覚えていますか? これは絵本作家の荒井良二(あらい・りょうじ)さんが描き下ろしたオリジナル作品です。荒井さんが絵本の作り方をレクチャーするテキスト『NHK趣味Do楽 荒井良二の絵本じゃあにぃ』のキャラクターづくりに挑戦する章では、この『ねむりひめ』を例に挙げています。

 

*  *  *

 

キャラクターについて考えるなら、『ねむりひめ』がいい例かな。『ねむりひめ』は、『眠れる森の美女』や『茨姫』のタイトルで呼ばれることもあるヨーロッパの民話で、ペローやグリム兄弟の童話集にとりあげられたり、バレエやディズニー映画にもなっているので、多くの人が知っている物語です。

 

だれもが知っている古典文学を絵本にするという作業では、いままで描かれたものとどう差別化するのか、あるいは、王道にどう寄せるのかということがポイントになる。

 

ぼくの『ねむりひめ』は、テレビドラマとの連動からはじまったので、王道に寄せて描きました。現代の老若男女、いろんな人が思い浮かべやすいように。

 

お姫様が呪いで眠りに落ちるのは15歳。この年齢ぐらいになると、夢を具体的に考えるようになるでしょう。将来のこととか憧れの人とか。思春期の子が見る夢を幅広い年代に伝わるように、どう現すか。

 

読者がキャラクターに共感したり、自分を投影したりするなど、奥行をふくめて表現することが、キャラクターの魅力を高めるんじゃないかな。

 

■『NHK趣味Do楽 荒井良二の絵本じゃあにぃ』より

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