趣味

サクラを美しく咲かせるために今できること


2013.11.09

撮影:丸山 滋

日本の心・サクラ。より美しく春に咲かせるために、秋から冬にやっておきたい作業を園芸研究家の山崎隆雄(やまざき・たかお)さんが紹介する。

 

*    *    *

 

すべては美しい花のため

 

11月、サクラは紅葉の季節を迎え、冬支度を始めています。12月になれば落葉も始まって休眠期に入り、春までは作業もお休みと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ところが落葉期こそ、来春に美しい花を咲かせるための手入れに欠かせない時期なのです。樹形を整え、花芽を充実させるための剪定や、病害虫対策、そして苗木の植えつけなど、春がくる前に済ませておきましょう。

 

「サクラ切る馬鹿」は本当?

 

「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」という有名なことわざがあります。このことわざは、「余計なことばかりをして、肝心なことを疎かにすること」の戒めですが、これが独り歩きして、サクラの枝は一本たりとも切ってはいけないと思い込み、結果的に植えるのをためらってしまう人が多いようです。

 

たしかに、サクラの切り口からは腐朽菌が侵入しやすく、そこから枯れ込みやすいことは事実です。ですが、弱った枝や、剪定バサミで切れる程度の太さの枝なら、切り口をきちんとケアすれば、剪定をしてもまったく問題ありません。むしろ、若木のうちから剪定を行って枝の配置を整えることで、どんなサクラも家庭で楽しむことができます。

 

落葉期には「間引き剪定」

 

落葉期は枝ぶりが見やすくなるので、剪定に適した時期です。適度に枝を間引き、木の内側も日当たりがよくなるようにして、花芽を充実させましょう。枝を間引くことで風通しもよくなり、カイガラムシや、夏のケムシ類(アメリカシロヒトリ、モンクロシャチホコ)など病害虫の大発生を予防する効果もあります。

 

すでに夏に花芽がつくられているので、落葉期の剪定では、

 

[1]短枝にできた花芽をなるべく落とさないようにしながら、

[2]剪定バサミで切れる太さの枝を間引いて樹形を整え、

[3]切り口には癒合剤を塗る

 

ようにします。

 

木を傷めないためのポイント

 

◎切る枝は剪定バサミで切れる太さまで

 

太い枝を切ると傷みやすいので、なるべく剪定バサミで切れる太さ(直径約1.5cm)までにとどめます。やむをえず太い枝を切る場合は、樹液の上昇が止まっている12月~2月上旬の間に、ノコギリを使って枝のつけ根で切ります。

 

◎切り口には癒合剤を

 

ペースト状の癒合剤を切り口に塗って、腐朽菌の侵入を防ぎます。樹脂でコーティングするタイプや、殺菌剤が含まれているタイプなどがあります。

■  『NHK趣味の園芸』2013年11月号より

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