いま、フクジュソウが静かなブームに…海外マニアも注目


撮影:今井秀治
雪解けの野山に花開き、早春植物として知られるフクジュソウ。山野草栽培家の富澤正美(とみざわ・まさみ)さんによると、最近フクジュソウの人気が高まり、一部で静かなブームになっているという。
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暖かい日ざしに向かって黄金色の花を開くフクジュソウは、お正月の祝いの花として知られ、古くから園芸品種も作出されている、根強い人気の花です。
早いものでは年明けとともに芽出し(地上に芽が出てくること)が始まり、早春に開花、梅雨のころには葉を落とし長い休眠に入る代表的な早春植物(スプリング・エフェメラル=春の妖精)です。最近では一部で交配による新花作出(‘朱宝’‘白宝’など)も始まり、静かなブームになりつつあります。
野生のフクジュソウは里山の雑木林に多く見られ、現在日本各地に4種が自生しています。雪解けとともに次々と開花し、ときに大群落をつくるので、各地に花の名所があります。最近では海外のマニアにも注目されています。
■『NHK 趣味の園芸』2013年2月号より