健康

「頭痛のタイプ」によって異なる痛みの特徴と治療法


2013.03.02

日本では、およそ4000万人が何らかの頭痛に悩んでいるといわれている。頭痛にはさまざまなタイプがあり、大別すると、ほかに原因のない「一次性頭痛」と、原因となる病気があって、その症状の一つとして頭痛が起こる「二次性頭痛」がある。「片頭痛」「緊張性頭痛」「薬物乱用型頭痛」などの特徴から、予防法や治療法などについて、日本頭痛学会認定頭痛専門医の五十嵐久佳(いがらし・ひさか)さんが説明する。

 

*  *  *

 

◆一次性頭痛

 

一次性頭痛は、いわゆる“頭痛もち”の頭痛です。繰り返し起こり、「慢性頭痛」とも呼ばれます。主な慢性頭痛には、「片頭痛」と「緊張型頭痛」があります。

 

◆二次性頭痛

 

二次性頭痛には、治療が必要なものと不要なものがあります。二日酔いやかぜに伴う頭痛も二次性頭痛に含まれますが、一時的なもので、特別な治療の必要はありません。一方、「くも膜下(まくか)出血」「脳腫瘍」「髄膜炎」など、脳の疾患に伴う頭痛は、命に関わることもある危険な頭痛です。これまでに経験したことのないような激しい頭痛が突然起こったり、頭痛もちの人でもふだんの頭痛とは違うと感じたら、危険な頭痛を疑って一刻も早く受診し、治療を受ける必要があります。

 

◉くも膜下出血(※1)に伴う頭痛

“バットで殴られたようだ”と形容される激しい頭痛が、「何時何分に始まった」と言えるくらい突然起こるのが特徴です。頭痛と同時に、「意識が遠のく」などの症状が起こることもあります。

 

◉脳腫瘍(※2)に伴う頭痛

腫瘍が大きくなるにつれ、痛みが徐々に強くなっていきます。「物が二重に見える」「手足の麻痺(まひ)」「けいれん」などを伴うことがあります。

 

◉髄膜炎(※3)に伴う頭痛

強い頭痛と発熱が続きます。

 

※1 脳の動脈にできた「動脈瘤りゅう」が破れるなどして、くも膜下腔くうに出血が広がる病気。

※2 頭蓋内にできた腫瘍。

※3 脳や脊髄を覆う髄膜に炎症が起こる病気。

 

■『NHK きょうの健康』2013年1月号より

このエントリーをはてなブックマークに追加

  • テキスト定期購読

  • テキストビュー300×56

000064072502019_01_136

NHK出版 学びのきほん からだとこころの健康学

2019年09月25日発売

定価 737円 (本体670円)

000067941852019_01_136

別冊NHKきょうの健康 シニアの骨粗しょう症・圧迫骨折を防ぐ!

2019年07月22日発売

定価 1210円 (本体1100円)

000067941842019_01_136

別冊NHKきょうの健康 シニアの逆流性食道炎

2019年06月21日発売

定価 1210円 (本体1100円)