健康

コレステロールを正しく知ろう


2013.07.05

コレステロールは体に必要な脂質の一種だが、その量に異常が生じると、動脈硬化の原因にもなる。動脈硬化に関わる脂質は、LDLコレステロール、HDLコレステロールと中性脂肪の3つ。それぞれについて、帝京大学 臨床研究センター長の寺本民生(てらもと・たみお)さんに詳しく説明してもらった。

 

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「コレステロール」は、体内の脂質、すなわち「あぶら」の一種で、細胞を包む「細胞膜」や「ホルモン」などの材料となる、体に不可欠な物質です。しかし、体質や食生活などの影響で血液中のコレステロールの量に異常が生じると、血管壁にコレステロールが入り込んでたまる、「動脈硬化」を起こしやすくなります。

 

◆動脈硬化と血液中の脂質の関係

 

脂質であるコレステロールは、水が主成分である血液にはそのまま溶け込めないため、たんぱく質などに包まれて血液中を流れています。包んでいる物質の構成や大きさなどの違いにより、コレステロールはさまざまな種類に分けられます。

 

動脈硬化に関わる脂質は、次の2種類のコレステロールと「中性脂肪」の、合わせて3つです。

 

◉LDLコレステロール
血液中に増えると血管壁に入り込み、動脈硬化を進める大きな要因になります。そのため、“悪玉”とも呼ばれています。

 

◉HDLコレステロール
血管壁にたまったコレステロールを回収する働きをするため、血液中に増えると動脈硬化が多少抑えられます。そのため、“善玉”とも呼ばれています。

 

◉中性脂肪
食べ過ぎや運動不足などによって血液中に増える脂質です。LDLコレステロールの味方をして、特に血管壁に入り込みやすい“超悪玉(※)”を増やします。反対に、HDLコレステロールには敵のように働き、その数を減らしてしまいます。これらのことから、動脈硬化を促進させる原因になります。

 

※主に小粒子LDL(small dense LDL)を指す。小型LDLとも呼ばれる。

 

■『NHKきょうの健康』2013年7月号より

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