健康

どうする? 子どもの急な発熱


2013.06.28

小さな子どもは突然熱を出すことが少なくないが、こういった急な発熱への対応は、子どもの月齢によって異なる。聖路加国際病院 医長の草川 功(くさかわ・いさお)さんが、月齢ごとの症状の見極め方や、対処法をアドバイスする。

 

*  *  *

 

赤ちゃんや、小学校低学年ぐらいまでの小さな子どもは、急に熱を出すことが少なくありません。言葉を話せず、症状を説明することができない場合は、医療機関を受診するかどうか、周囲の大人が判断する必要があります。

 

家庭では何を目安に判断し、どのように対応すればよいのかをあらかじめ知っておけば、初めての発熱でも、慌てないで対処できます。

 

まず、子どもをよく観察し、ふだんと違う様子がないかどうか見ましょう。発熱だけにとらわれずに、熱以外の症状の有無をよく見極めてください。

 

また、体温は1日のうちでも変化します。特に乳幼児は、一時的に38℃近くまで上がることが珍しくありませんが、一時的ではなく、持続的に38℃を超える熱が出ていたら、何らかの病気と考えられます。受診するかどうかは、月齢によって、以下のように判断してください。

 

◆月齢3〜4か月以下の場合

月齢3〜4か月以下の乳児の場合は、症状が熱だけでも命に関わる病気の始まりである可能性もあります。夜間や休日でも、すぐに医療機関を受診してください。

 

◆月齢6か月前後の場合

月齢6か月前後の乳児の場合、発熱だけで他の症状がなければ、少し様子を見て、翌日の朝に受診してもかまいません。初めての発熱なら、すぐに受診してもよいでしょう。

 

◆月齢6か月以上の場合

月齢6か月以上の乳幼児の場合は、症状が熱だけであれば、基本的に急いで医療機関を受診する必要はないと考えられます。高い熱が出たから重い病気というわけではなく、熱の高さだけでは、医療機関を受診するかどうかを決めることはできません。また、高熱が1〜2日続いたとしても、それだけで脳に悪い影響を与えることはないと考えられていますので、心配し過ぎないことも大切です。

 

ただし、熱以外の症状がないか、ふだんと違う様子はないか、注意を払う必要があります。

 

◆ふだんとの違いを見逃さない

月齢にかかわらず、熱以外に次のような症状があるかどうかに注意を向けます。「鼻水や咳(せき)が出る」「呼吸がゼーゼー、ハーハーして苦しそうにしている」「嘔吐(おうと)する」「下痢を繰り返す」「のどや口の中をはじめ、いろいろなところを痛がる」「水ぶくれや赤い発疹ができる」「ふだんより表情に乏しくボーッとしている」「元気がなく、機嫌が悪い」「食欲がなく、好きなものも食べない」「目が充血している」など、ふだんと違う様子が続くようなら、医療機関の受診を考えます。

 

また、熱はそれほど高くなくても、機嫌が悪く、食欲がない状態が続くような場合は、医療機関を受診してください。

 

◆すぐに医療機関を受診する目安

熱の高さに関係なく、次のような状況になったら、すぐに医療機関を受診してください。

 

「鼻水や咳が続いて、夜よく眠れない」「嘔吐や下痢が続いて、脱水状態になる」「尿の量が少なくなる」「頭痛や腹痛でじっとしていられない」「ぐずることが続く」「しゃべらない、話しかけても反応が鈍い」「食事がとれず、水分も受け付けない」などです。

 

◆救急車を呼ぶ目安

「手足をガクガクさせる」「白目をむく」などのけいれんを起こした場合は、すぐに救急車を呼ぶなどして、至急受診してください。

 

■『NHKきょうの健康』2013年6月号より

 

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