健康

筋トレを始める前に知っておきたいこと


2019.05.01

撮影:平田かい

これから筋トレを始める人のために、筋トレの考え方について早稲田大学スポーツ科学学術院教授で日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの広瀬統一(ひろせ・のりかず)さんが解説します。

 

*  *  *

 

筋トレの目的を考えることが大事

 

筋トレをすれば、必ず体は変わります。でも、それが自分に合っていなかったら効果は得られません。「体を引き締めたい」「疲れにくい体を作りたい」という目的であるのに、やみくもに筋肉を大きくする筋トレを続ければ、つらい思いをするだけ。自分の理想に近づくことができず、途中で挫折してしまうでしょう。ですから、筋トレをする前には、トレーニングの目的をよく考え、それに合った方法を実践することが大切です。

 

いわゆる「筋トレ」は筋肥大を目的とするものだと思われがちですが、筋トレで得られる効果はそれだけではありません。トレーニングのやり方によっては、姿勢をよくしたり、おなかを引き締めたり、体のバランスを整えたり、肩こりや腰痛を予防・改善したりすることができます。筋トレは筋肉を大きくするだけではない、ということを覚えておきましょう。

 

筋トレをすると体はどう変わる?

 

ふだんあまり体を動かしていないと、生活に必要な筋肉しか使わなくなります。すると、使われなくなった筋肉を上手に使えなくなり、次第に動きが悪くなってしまいます。おそらく、多くの人がこのような状態になっているはずです。でも、ご安心ください。動きが悪くなっていても、筋トレを行うことにより、筋肉を再び目覚めさせることができます。

 

筋トレを始めると、まずは筋肉と筋肉のコーディネーションがよくなります。これは、ある筋肉と別の筋肉が協調しながら動くようになること。例えば、脚を動かすとき、太ももの前側だけでなく、太ももの後ろ側やお尻も使えるようになれば、効率のよい動きになります。また、筋肉内のコーディネーションもよくなります。これは筋繊維に伝わる脳からの指令の割合が増えること。脳の指令に反応する筋繊維が増えれば、筋肉は強くなり、より動かしやすくなります。

 

筋肉の変化を感じるためには、まずは筋トレを2週間続けましょう。筋肉を使う感覚をつかむことができます。6~ 8週間続けると、使える筋肉がついたことを実感するはずです。

 

■『NHK趣味どきっ!「筋トレ」でなりたい自分になる! メリハリ美筋ボディー』より

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