健康

子どもの長引く鼻水・鼻づまりに注意!


2013.04.28

「鼻水・鼻詰(づ)まり」には、1週間ほどで治るものと、長引くものがあり、後者の場合は「アレルギー性鼻炎」が考えられる。東邦大学医療センター大橋病院准教授の吉川衛(よしかわ・まもる)さんに、子どものアレルギー性鼻炎について詳しくうかがった。

 

*  *  *

 

「かぜ(かぜ症候群)」によって「鼻炎」が起きている場合、鼻水・鼻詰まりなどはほとんどが長くても1週間ほどで治ります。鼻水・鼻詰まりがそれより長く続く場合は、「アレルギー性鼻炎」が考えられます。

 

◆通年性と季節性の2タイプ

 

アレルギー性鼻炎は、アレルギー体質の人が、アレルギーの原因となる「アレルゲン(抗原)」に触れることで引き起こされます。アレルゲンが体の中に入ると、それを異物と見なす免疫の働きが過剰になって鼻の粘膜や神経などが刺激され、アレルギー性鼻炎の症状が起こるのです。

 

アレルギー性鼻炎は、「通年性アレルギー性鼻炎」と「季節性アレルギー性鼻炎」に大別されます。

 

◉通年性アレルギー性鼻炎

代表的なアレルゲンは、ハウスダスト(室内のほこり、ダニ、動物のフケや毛)で、一度発症すると、一年中症状が続きます。

 

◉季節性アレルギー性鼻炎

アレルゲンは、スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤなどの花粉で、「花粉症」とも呼ばれます。こちらはその花粉の飛び交う特定の季節に起こります。

 

◆子どもの症状とその兆候

 

アレルギー性鼻炎の代表的な症状は、「くしゃみ、鼻水・鼻詰まり」です。子どもに「鼻がかゆいために、鼻をいじったりこすったりする回数が増えた」「鼻血が出やすい」「鼻詰まりのために口呼吸をする」「寝つきが悪い」「いびきをかく」などの様子が見られたら、アレルギー性鼻炎が進行している疑いがあります。

 

鼻の症状以外に、目やのどにもアレルギー反応が起こり、「目のかゆみ」「頭痛」「咳(せき)が続く」「皮膚のかゆみ」などの症状が出る場合もあります。

 

また、鼻詰まりを不快に感じている子どもは不機嫌になりがちです。小さい子どもは、鼻詰まりなどの症状を自分から訴えることが難しいため、周囲の大人が子どもの様子を観察して兆候に気付くことが大切です。

 

◆アレルギー性鼻炎と合併症

 

鼻詰まりが悪化して発症する病気には、「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎(※)」や「副鼻腔(ふくびくう)炎」などがあります。また、アレルギー体質があると、「アトピー性皮膚炎」や「気管支ぜんそく」が起こるリスクも高くなります。特に、気管支ぜんそくで医療機関を受診する患者さんの8割がアレルギー性鼻炎を併発しているというデータもあるため、早めに治療を始めることが大切です。

 

※ 多くの場合、痛みや発熱はない

 

■『NHKきょうの健康』2013年4月号より

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