健康

関節を正しく動かして機能美ボディーを手に入れよう


2014.06.19

「回数は1回でも、時間は3分でもOK」と中村さん。撮影:藤田浩司

毎月テーマを変え、生活に役立つ情報をお届けする人気のよろずテキスト「NHKまる得マガジン」。6月〜7月は整形外科医・スポーツドクターの中村格子(なかむら・かくこ)さんを講師に迎え、バレエダンサーのようなしなやかな「機能美ボディー」になるためのバーエクササイズをご紹介しています。中村さんは、この「機能美」こそが最も伝えたいことだと語ります。

*  *  *

よい姿勢、しっかりとした体幹から動き出す手足。この一連のレッスンで私が最も皆さんにお伝えしたいことは「機能美」です。「機能美」とは、それぞれの関節や筋肉が、与えられた役割(機能)どおりに正しく、無理なく、ゆがみなく動き、思いどおりに連動する、機能的な美しさのことです。

実は、日常生活の中で、人間の体には一つの関節だけでできる動きは一つもありません。机の上の物を取ろうとして腕を伸ばすときや段差を上るときに、自分の体の中で何が起こっているのか、想像してみてください。「腕を伸ばす」というと腕だけが動くようにとらえてしまいがちですが、手首・ひじ・肩・脇・背中などの関節と筋肉がしっかりと連動して、腕が伸び、物に届き、持ち上げていることが分かるはずです。段差を上るときにも、全身の筋肉と関節がバランスをとりながら、また自分の重さを感じながら動いていることに、気づいてもらえるかと思います。

このように、私たちの一つ一つの大小の関節や筋肉は常に連鎖して、複合的な動きを作り出していくのです。それらの連鎖や複合的な動きは、知らず知らずのうちに衰えてしまったり、偏った癖がついてしまったりしがちです。そこから体の不調も始まります。まずはバーや身近な椅子・テーブル、鏡などを上手に活用して、一つ一つの関節を丁寧に正しく動かす癖をつけていきましょう。自分がどのような動きをしているか理解するのに、それらの道具は皆さんのよきパートナーになってくれるはずです。

正しく、美しく動く体はしなやかで無駄がなく、痛みもなく、疲れにくい強い体になります。ただ痩せて「見た目が美しい」だけではなく「健康的で機能美を備えた体」は、いつまでも凛とした輝きを放ち、あなたの一生の財産となることでしょう。

■『NHKまる得マガジン 1日3分で健康に 体を内から変える バーエクササイズ』より

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