健康

ホットヨガにはどんな効果があるの?


2013.12.19

撮影:岡田ナツ子

暖かい室内で行う「ビクラムヨガ」は「ホットヨガ」とも呼ばれ、美しくなりたい女性の注目を集めています。ビクラムヨガティーチャーの三和由香利(みわ・ゆかり)さんに、暖房のきいた環境で行うヨガがどのような効果をもたらすのかをうかがいました。

 

*  *  *

 

私が初めてホットヨガを行ったのは、アメリカ・ロサンゼルスでのこと。当時ダンスをしていたので、体づくりの一環として友人に教えてもらったヨガスタジオの地図を片手に、1人訪問したのが世界中にある「ビクラムヨガスタジオ」の本部でした。

 

ロサンゼルスの暖かい気候の中、スタジオはさらに暑い!? 冷房をつけてヨガを行うスタジオが多いのに、こちらのヨガスタジオでは暖房をつけて温度を上げ、その中でどんどんポーズが展開されていきます。年配の方も多く、まわりの人たちの大量の汗に衝撃を受けながら90分間のクラスが終わると、みなさんすっきりした表情で帰っていきました。私も続けるうちに、最初はあまり出なかった汗が流れるようになり、つらく感じていたポーズが心地よくできるようになりました。

 

ホットヨガは適正な温度(約40 度)と湿度(約40%)を保ったスタジオの中で行いますが、日本の冬の場合は、生活するのに快適な暖かい室内(暖房中は換気に注意)が適します。この環境でヨガを行うと、代謝が高い方は汗をたくさんかきます。この汗が老廃物を排出し、体を内から外まで美しくしてくれます。

 

また、ビクラムのホットヨガは、身体的な鍛錬を主体とする「ハタヨガ」を基本としています。伝統のあるポーズ26 種類と2 つの呼吸法を効果的に組み合わせることで、全身が整えられるようになっています。たとえば、肩こりや腰痛の原因は、その部分だけに問題があるとは限らず、さまざまな要因が考えられます。体はすべてつながっているので、部分的に効くポーズだけを行うのではなく、全体を通してていねいに取り組むことでポーズがもつ効果が発揮されるというわけです。

 

『NHKまる得マガジン 心と体をほぐす 初めてのホットヨガ』は、世界共通で行われているビクラムヨガ(26 種類のポーズと2 つの呼吸法)の前半で、スタンディング(立って行うポーズ)編になります。後半のフロア(床の上で行うポーズ)編については、第2シリーズで紹介します。

どのポーズも筋肉を鍛え、関節の可動域を広げ、背骨を整えます。そして呼吸法は肺の機能を高めます。それぞれのポーズには、目標の完成形が紹介されていますが、正しく安全に行うことが何より大切です。先に進もうとあせらずに、ポーズの順番を守って自分のできるところまでゆっくり挑戦してください。なぜなら、ポーズの完成に到達するまでの道のりが重要で、そのポーズの効果にもつながっていくからです。今日できるポーズが自分にとっての完成形だと思って、今の体を知りましょう。目標の形に到達するまでに何年かかってもかまいません。ホットヨガは一生かけてできるものです。

 

ポーズはやればやるほど奥が深く感じられ、向上心があればどんどん上達していきます。すべてのポーズをやり遂げると、集中力・忍耐力・精神力も養われます。そしていちばん大切なこと、それは楽しむことです!

 

■『NHKまる得マガジン 心と体をほぐす 初めてのホットヨガ』より

このエントリーをはてなブックマークに追加

  • テキストビュー300×56

000067941782017_01_136

別冊NHKきょうの健康 シニアの脊柱管狭窄症

2017年05月18日発売

定価 1188円 (本体1100円)

000000113482016_01_136

NHK出版 病気がわかる本 パーキンソン病を知りたいあなたへ

2016年09月28日発売

定価 1296円 (本体1200円)

000067941772016_01_136

別冊NHKきょうの健康 脳梗塞

2016年12月19日発売

定価 1188円 (本体1100円)