健康

首の痛みの原因とは


2013.11.13

首の骨の構造

首の痛みのほとんどは、筋肉の疲労などによるもので、心配はいらないが、なかには専門的な治療が必要な重い病気が隠れている場合もある。北里大学北里研究所病院 副院長の千葉一裕(ちば・かずひろ)さんに、首の痛みの原因となる要素を挙げていただいた。

 

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「首の痛み」とは、肩甲骨周辺から後頭部の辺りまでを含めた痛みを指し、多くの人が日常的にこの痛みを経験しています。

 

一般に、首の痛みの約9割は原因がはっきりしていません。多くが筋肉の疲労や精神的なストレスが関係しているとされ、1、2週間で改善することが多く、あまり心配しなくてもよいものです。

 

しかし、残りの約1割は明らかな原因があるもので、原因として、骨に転移したがん、感染症(※)などの病気や、骨折・脱臼といった外傷のほか、「頚椎(けいつい)椎間板ヘルニア」「頚椎症」「後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこつかしょう)」などがあげられます。これらは専門的な治療が必要となるため、痛みが長引くようであれば原因を調べ、原因に応じて適切な治療を受けることが大切です。

 

首の構造

 

「頚椎」は、首の骨全体を指します。細かく見ると、「椎骨」が7つ積み重なっており、その間にクッションの役割を果たす「椎間板」があります。上から見ると、椎間板の断面はそら豆のような形をしています。椎骨の中央には、「脊柱管」というトンネル状の空間があり、そこを「脊髄」という神経の束が通っています。椎骨と椎骨の隙間からは、脊髄から枝分かれした神経が出ています。その神経の根元を「神経根」といいます。椎間板の中心には、「髄核(ずいかく)」と呼ばれるゼリー状の組織があります。

 

「頚椎椎間板ヘルニア」や、「頚椎症」「後縦靱帯骨化症」などでは、脊髄や神経根が圧迫されることで症状が現れます。

 

※感染症:細菌の感染で起きる化膿(かのう)性脊髄炎

 

■『NHKきょうの健康』2013年11月号より

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