料理

かぼちゃがアンチエイジングに訊く理由


2014.07.28

撮影:天日恵美子

女性が好んで食べる野菜の一つがかぼちゃ。ほっくりとした食感とフルーツのような甘みが特徴で、料理はもちろんスイーツにも使われます。昔から「かぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれるほど栄養価の高い緑黄色野菜。アンチエイジングに効く野菜としても期待されています。かぼちゃの持つ力を、管理栄養士・料理研究家の関口絢子(せきぐち・あやこ)さんが詳しく解説します。

 

*  *  *

 

野菜には珍しくビタミンEが豊富

 

かぼちゃは「アンチエイジング野菜」といえるほど、老化予防に役立つビタミンが豊富。中でも注目したいのがビタミンEです。ビタミンEはひまわり油、綿実油などの油脂や、アーモンド、松の実などのナッツ類などに多く含まれている脂溶性のビタミン。かぼちゃに含まれる量は野菜の中でもトップクラスで、ゆでたものを100g食べると、1日に必要な量の約半分になります。

 

ビタミンEは細胞膜に多く存在して酸化を防ぎ、老化やがんの予防に働くと考えられています。また、悪玉コレステロールの酸化を抑えて動脈硬化を防いだり、血液の流れをよくして冷えを解消する効果も期待されています。

 

すば抜けたβ-カロテンの作用でダメージを抑えて健康をキープ

 

かぼちゃの栄養を語るうえで、絶対に外せないのがβ-カロテンです。β-カロテンはカロテノイド色素の一つで、トマトのリコピンもその仲間です。β-カロテンには強い抗酸化作用があり、活性酸素の増加を抑えて老化や生活習慣病を防ぐ働きがあるといわれています。

 

また、β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAは視力低下を防ぎ、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあり、不足すると髪が抜けやすくなったり、肌がかさかさになったり、風邪をひきやすくなることがあります。ですから、栄養たっぷりのかぼちゃを食べて、美しさと健康を維持しましょう。

 

β-カロテンもビタミンEと同じく脂溶性なので、油と一緒に炒めると吸収率がアップ。さらに、かぼちゃは皮にも栄養が豊富に含まれているので、堅いところを取り除いて皮ごと食べると、よりむだなく栄養をとり入れることができます。

 

選び方

ヘタが乾燥し、くぼんでいるものほど熟成が進んでいる証拠。カットしたものは、ワタがある程度乾燥していて、大きくしっかりした種があるものを選んで。

 

保存法

カットしたものは種とワタを除き、ラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ。

 

テキストでは、イタリアンレストランのオーナーシェフを務める神保佳永(じんぼ・よしなが)さんが、かぼちゃを使ったラビオリやリゾットのレシピを提案しています。

 

■『NHK趣味Do楽 わたしと野菜のおいしい関係 知って、作って、食べて』より

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