料理

うまみたっぷり、美肌効果も! トマトはものぐさ女子の強い味方


2014.07.11

撮影:天日恵美子

「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど、健康に欠かせない栄養がたっぷり詰まったトマト。酸味と甘みが持ち味ですが、最大の魅力はうまみがあること。肉や魚がなくてもトマト1コあれば、おいしい料理ができるのです。そんなトマトの持つ魅力を活用法を、管理栄養士・料理研究家の関口絢子(せきぐち・あやこ)さんにうかがいました。

 

*  *  *

 

トマトだけでも大満足のおいしさ

 

生で食べるのはもちろん、煮込み料理やスープなど、さまざまな料理に使われるトマト。世界各国で愛される理由は、トマトに含まれる“うまみ”にあります。うまみの正体はグルタミン酸。グルタミン酸はアミノ酸の一種で、昆布のだしにも同じ成分が含まれています。ですから、トマトを食べるということはだしも合わせてとっているのと一緒。そのため、シンプルな調理法でも十分に満足できるのです。

 

グルタミン酸は、別のうまみ成分とかけ合わせるとうまみが増加することが知られています。例えば、グアニル酸を含むしいたけや、イノシン酸を含む煮干しやかつお節、肉や魚などと組み合わせると相乗効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。ちなみに、トマトは熟すほどグルタミン酸が増えるので、買ってきたトマトが少し青い場合は、室温に少しおいて真っ赤になってから食べましょう。

トマトの赤い色素・リコピンが女性の美しさをサポート

 

真っ赤に熟れたトマトは、見ているだけで食欲をそそりますよね。その赤い色素の正体はリコピン。優れた抗酸化作用をもつカロテノイド色素です。リコピンについてはさまざまな研究が行われていますが、女性にうれしい働きが明らかになってきました。

 

その一つが美肌効果。紫外線を浴びるとしみやそばかすができやすくなりますが、リコピンには、メラニン色素の生成を促進する活性酸素を抑える働きがある、といわれています。

 

そしてもう一つがダイエット効果。体にとって余分なエネルギーが体脂肪として蓄積されると太りますが、リコピンには脂肪細胞の成長を抑える働きがあるため、太りにくい体作りに役立つと期待されています。

 

リコピンは油と一緒にとると吸収率が高まります。ビタミン E を含むオリーブ油やごま油で調理するとさらに効果的。熱に強いので、炒めたり煮たりしても大丈夫です。

 

β-カロテン&ビタミンCも美肌を作る重要ビタミン

 

トマトには、美肌のために欠かせないβ-カロテンとビタミンCもしっかり含まれています。β-カロテンは体内でビタミンAに変わる栄養素。皮膚や粘膜を健康に保ったり、免疫機能を高めたりする働きがあるといわれています。これが足りないと、肌の乾燥や視力の低下につながる可能性も。

 

また、ビタミンCにはしみの原因となるメラニン色素の沈着を防いだり、丈夫な皮膚を作るのに欠かせないコラーゲンの合成をサポートしたりする働きがあり、美肌作りに大きな力を発揮してくれます。

 

この2つのビタミンはリコピンと同様に抗酸化作用もあるので、活性酸素から肌を守ってくれるうれしい効果も。おいしくて美肌成分たっぷりのトマトは、ものぐさ女子にぴったりの野菜なのです。

 

テキストでは、「丸ごとトマトの炊き込みピラフ」など、トマトのうまみを駆使したレシピを、野菜料理家の庄司(しょうじ)いずみさんが紹介しています。

 

■『NHK趣味Do楽 わたしと野菜のおいしい関係 知って、作って、食べて』より

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