料理

「糖質」って何? 減らせばやせるの?


2014.06.07

イラスト:茶谷順子

最近よく耳にする「糖質オフ」「糖質制限」というフレーズ。そもそも糖質とは何なのか、そして糖質を制限すれば本当にやせるのか、東京慈恵会医科大学附属柏病院の林進(はやし・すすむ)さんに伺いました。
 
*  *  *
 
「糖質とは、お菓子などの甘い食べ物だけに含まれるのではなく、三大栄養素(※)の一つ、炭水化物から食物繊維を除いた成分でもあります。糖質は消化されていくうちにブドウ糖に分解されて血液中をめぐり(この状態が血糖です)、筋肉を動かしたり脳を働かせたりするときのエネルギー源になります」
 
米や小麦、芋類などの炭水化物は糖質を多く含み、これらはご飯や麺、パンなど、毎日の食卓に欠かせない主食となります。いわば「献立のキモ」。これを制限したり、食べずに済ませるとなると、確かに糖質の量が減る分、やせそうです。けれど、体にとっては、よいダイエットの方法なのでしょうか?
 
「生きていくためには、一日に、成人男性では1800〜2200kcal程度、成人女性では1600〜2000kcal程度のエネルギーを食事からとる必要があります。その半分以上を占めるのが糖質。主食などの糖質を制限すると、体を維持するために、糖質の代わりに自分の持っている筋肉や脂肪を燃やしてエネルギーに変えていくので、結果的にやせるのです。ただし糖質を制限した分、エネルギー量が少なくなるために、体力が落ちて抵抗力も下がってしまい、だるい、集中力の低下、かぜをひきやすい、疲れるなどの症状が出ることがあります」
 
むやみに糖質を制限すると健康を害してしまうのですね。では、糖質過多になると、どういう影響が?
 
「糖質をとりすぎると、肥満や糖尿病をはじめとする生活習慣病になるリスクが高くなります。糖質過多に偏りがちな方は、糖質オフの商品や糖質の消化を遅らす食事法を上手に取り入れるのもよいでしょう」
 
※三大栄養素:炭水化物・たんぱく質・脂質の3種で、人間が生きていくうえで欠かせない栄養素。
 
■  『NHKきょうの料理ビギナーズ』2014年6月号より

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